プリセプターシップの立案(1)
[ プリセプターシップの立案 一覧 ]
この看護部専門ブログでは看護部のプリセプターシップについてご紹介します。
当院では、一昨年より順次看護業務改善に部をあげて取り組んできました。
そして今期はプリセプターシップを見直し、目標を看護部理念である「自分や家族が受けてみたい、受けさせたい、心のこもったケアを提供させていただく相馬病院看護部」を実践できるナースになって頂き、また落伍者を出さないようにプリセプターだけでなく、職員全体でプリセプティの情報を共有していく制度に変えてみました。
その結果、本年度は落伍者もなく相馬病院の立派な一員として、3月からは独り立ちできるように最後のアセスメントの時期まできました。
4月からの職員全体の悪戦苦闘したミーティング・プリセプター、プリセプティの苦悩と喜びをこのブログで掲載します。
当院の管理職は全員キャリアは浅いですが、部内のコミュニケーションを密にして互いの問題意識を共有して解決改善に取り組み、フットワークの良さを武器に一致団結して看護の理念、目標を達成し、相馬病院看護部のオリジナリティな看護を地域の皆様に提供していきたいと思います。
また、このブログで当院にご興味いただけたナースがいらっしゃいましたら、いつでも高橋までご連絡下さい。病院見学等をご案内いたします。
それでは始まり~
≪4月の入職時オリエンテーション≫
ホームページの研修・教育に掲載しているように、今年度からは入職から7日間のオリエンテーションを実施しました。
オリエンテーション終了日に参加者から、感想・要望など率直な意見を聞いてみました。
★参加者レポートから抜粋★
石井ナース | 看護師の役割を自分の目でみて、時には実践をさせてもらい、大変意義のあるオリエンテーションでした。特に集団技術指導では、目で見て、手で触って体験できた事は大きな学びでした。 |
太田ナース | 実際病棟勤務になる前の7日間で教えていただいた内容で、不安だった事が少しずつ軽減してきました。特に、医療機器の操作も実際に手にとりながら指導して頂き、勉強になりました。 |
大河原ナース | 直ぐに現場に入るよりは病棟の雰囲気がわかり、またオリエンテーション期間にゆっくり調べることができました。他部署での患者様と関わることが出来て良い体験でした。技術練習は一度経験しておくと、もう一度説明していただいた時に理解できると思いました。 |
≪看護部長として思うこと≫
部長初年の昨年度は、従来のオリエンテーション、相馬病院プリセプターシップを実施しました。
しかし、新人看護師の1年未満離職率が全国平均を上回る結果となり、私を始め各部署の新人管理者の受けた衝撃の大きさは言うまでもないものでした。
そこで早急に新人研修の問題点について話し合い、新年度の改善に向かって関係者が一丸となって取り組みました。
離職率が高かった原因としては、現場での看護のスピード、理想的な看護と現実のギャップ、学校と現場の違いなど、リアリティショックが考えられました。
①急がない
②改めて基礎から育てる
③リアリティショックを回避する為に早く現場に慣れて貰う
という視点から改善策を協議しました。
その結果、今年度はオリエンテーションの期間と内容を再検討して、先ずは病院全部署の体験、基本的な日常生活援助の看護業務体験から始めてみました。
また、早出・遅出業務も取り入れ、入院患者様の24時間の生活パターンを無理なく把握できる体制にも変更してみました。
そして、焦らず、急がず、じっくりマンツーマン指導の体制を心がけてきました。
本当にこれでいいのか、大丈夫なのか、不安は尽きませんでしたが、新人看護師・指導者・スタッフの意見を聞き、確認しながら進めていこうと考えて取り組みました。
こんな中、4月末を迎える頃に『個人目標用紙』について検討するようになってきたのです。