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プリセプターシップの立案(2)

[ プリセプターシップの立案 一覧 ]

相馬病院には、二つの病棟があります。

4月、とある日、病棟ランドしたときに、一つの病棟で気になる物を発見しました。スタッフ担当表にメモの様な用紙が張り付けてあり、それが目に留まりました。良く見ると、その病棟に配属された新人看護師の目標が掲げられていました。

とても良い方法だな…客観的な立場でふと感じ、すぐに看護部の新人教育の標準に取り入れようと考えました。

5月の初めの看護部会で、新人看護師の現状と取り組みについて報告がありました。

A病棟:4月の目標は到達している。

プリセプターが週間目標を上げ、評価・修正を行う。

B病棟:4月の目標は到達している。

患者様の把握、ケアの実施面で前日の振り返りに問題が出ている。

との報告でした。

以上の報告から、看護部会で問題提起し2題に集約しました。

①新人教育の院内標準の見直しを行う。

②プリセプターだけでなく、チーム内・病棟内のスタッフが新人の情報を共有する

以上の2点を最優先課題として、まずはA病棟の関わりを院内の標準と仮定し実施してみることを決定しました。

また、プリセプターと新人がペアの勤務であることが少ないため、指導の継続方法、緊急時の報告・相談体制を標準化することも必要となり、

1)新人個人目標用紙の導入

(個人目標の明確性、評価しやすいツール、情報の共有)

2)【プリセプティ日報】

(情報の共有、問題の抽出、評価しやすいツール)

3)指導時の報告体制作り

(情報の共有、指導の統一)

を看護部として新たに統一することを決め、標準化するための具体的方法は、主任会議で検討することにしました。

★主任会議で標準化されたこと★

1)新人の目標設定について

①4月は1週間毎に目標設定

②5月は前期・後期で目標設定

③目標設定に際しての約束

・計画立案時にはプリセプター・プリセプティで面談する

・プリセプターと主任で目標設定しプリセプターが立案する

・プリセプターが用紙に記入し、プリセプティに伝えて掲示する

2)【プリセプティ日報】について

3)報告体制について

新人の目標を記入する用紙の様式と、記入に際しての統一は教育委員会に依頼されました。

★教育委員会で標準化されたこと★

○個人目標用紙の決定

○個人目標用紙記入基準

また記入基準には、途中採用者への教育の標準化も同時に決定しました。


≪看護部長として思うこと≫

今年度より

◆看護部会を従来の報告会でなく、進捗管理・承認・決定を目的として

それぞれの委員会を機能させていく

◆主任会議を設け、教育委員会と連携していく

というミーティング内容を再検討しリニューアルしました。

 主任会議では、現場の意見を掬い上げ問題提起、病棟間の標準化を図る為に、主任・副主任・指導者が中心になって現場の活動・報告・検討をすることにしました。
 相馬病院で新人看護師を教育する事の責任を、看護部が中心になり職員皆で協力していく体制にする為に、看護部会を縦軸として主任会議・教育委員会を横軸とし、それぞれの委員会の役割を明確にして、新たな看護部組織が構築されつつ有ると実感し始めたのです。
 また、プリセプターをスタッフ全員で見守り育てるという意識が、より自覚されてきたと感じます。
 個人目標用紙の標準化も図れ、指導の継続がされていと感じましたが、個人目標用紙と同時に
取り組んだ【プリセプティ日報】も進捗管理等に大きな役割を果たしてくれました。

【プリセプティ日報】については次回へ…

つづく…

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