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プリセプターシップの立案(7)

[ プリセプターシップの立案 一覧 ]

 残暑お見舞い申し上げます。とっても暑かった7月、そして息つく間もなく8月に入り立秋を過ぎてお盆の真っ最中、残暑お見舞いブログになりました。 この暑さで体調を崩したりされていませんか?
 今年度、私自身の目標の1つに、看護部職員の皆さんとの面談を挙げています。職員の皆さんの意見を直接聞いてよりスタッフ目線の看護部でありたいと思ったからです。
 昨年度に引き続き今年度は卒後2年目、3年目教育の実施・標準化の取り組みをしているのですが、卒後3年目スタッフを先頭に面談を開始しました。
 日々の業務の中で、改善・見直しが必要と思われる事を問題提起して取り組む課題、リーダーシップ研修参加レポート、私の看護観などの提出物をテーマにして1対1で話し合いました。
 卒後3年目ナースとして、いろんな気付きを持っている頼もしいナース達です。
 看護観を改めて文字にして考えて貰った時、提出されたレポートに「自分が受けてみたい看護」という事が出てきて、当院看護部の理念である、患者目線に立った看護の提供という視点を大切にしてくれている事を知るきっかけになり、大変嬉しく思いました。
 今後ベテラン看護師として業務に携わる時がきても、自己の理念としてずっと大切にして欲しい…と願っています。

≪中途採用者プリセプターシップ パート2≫

 中途採用者は前職の違いにより、スキルやキャリアに違いがあります。
 
新人看護師は「0」からのスタートで、一斉に指導に入る事が出来ますが、中途採用者は

  前職を卒後1年未満で終えた看護師
  病棟経験の全くない看護師
  スキル・キャリア共に持っている看護師

など、様々です。中途採用者1ヶ月のスケジュールは、あくまでも目安であり、個人の経験に合わせる必要があります。

 特にスキル面では、基礎は同じでも施設毎に方法が違ってきます。患者様に受けていただく当院の看護技術は、同じ方法で統一されなければなりません。中途採用者のスキルを把握・確認でき指導の継続できるように道具が必要という事を看護部会で検討しました。

★経験アンケート★

当院で実施される看護技術について、新人の指導で使う技術項目を挙げて経験の有る・無しを回答してもらう、その他、中途採用者の病棟勤務経験についての把握ができるアンケートを、部長がたたき台を作り、科長会議で検討してみました。

【科長会議】

 アンケート用紙について

  看護技術を項目毎に分類して、回答しやすくする
  回答に経験した診療科・部署・ブランク期間を設ける
  回答は、「臨床経験がある・ない」とする
  指導者がスキルの確認を判断する欄を設ける(1人でできる・継続指導)
  指導側のサイン欄を設ける
  回答の一部に不安に思うこと・要望など記入してもらう
  継続指導が必要な項目については個人目標として挙げ、スタッフが情報共有して指導していく。

 以上を検討して修正し、看護部会に提案し承認されました。

 中途採用者には入職後、オリエンテーションの早い時期に回答してもらえるようにスケジューリングしました。


≪看護部長として思うこと≫

私は当院で勤続させていただいているため、中途採用者としての経験はありません。しかし、配置替えの経験は勿論あり、大変不安な気持ちだったと記憶しています。
馴染みのある病院であるのに、一人ぼっちになったようなそんな不安な気持ち。聞きたくてもなかなか聞けない、誰に聞けばいいのか、スタッフは忙しく働いていて迷惑にならないか…

 立場は違うのですが、こんな気持ちの数倍の不安でいるのが中途採用者だと思います。

 まして、経験があるとなると余計に期待されていると思い、より不安になるのだと思います。

 当院の様な中規模の病院が、管理体制が確立されている病院の管理方法を導入していく事にはリスクを感じます。

そのため、実践的でオリジナリティなシステムつくりが求められます。

自由で独創的な教育システムが出来る、情報が看護部上層に伝わりやすいメリットを有効活用することは当院ならこそ可能な事だと感じます。中途採用者からの新鮮な感覚を取り入れる事ができる柔軟性も兼ね備えています。

職員同士のコミュニケーションをスムーズに図れようなシステム作り、早期にスタッフとしてよりよい看護の提供を実施することに繋げられるのかが重要ポイントだと感じます。

つづく…

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