節分、立春が過ぎて、暦の上ではもう春ですね。皆さんはどこかに春をみつけましたか? 当院のすぐ近くの北野天満宮の梅の便りは5分咲きのようで、休日にはたくさんの人で賑わっています。 部長室から見える他施設の木には新芽が膨らんできています。看護学校からの卒業式の案内も届いてきました。 ほんとの春はもうすぐそこまで近づいています。 今月は看護師国家試験もあり、今は当日に備えてラストスパートで頑張っておられることでしょう。 是非体調管理を万全に、力を発揮してほしいと願います。 また、私たちも新年度に向けて万全な状態で新人を迎えたいと思います
★プリセプター・プリセプティ合同研修★ 昨年度より、卒後1年目研修の年度末集合研修を、プリセプターとプリセプティ、科長の合同研修としました。 1年間二人三脚で取り組んできたそれぞれのペアが一堂に集合する機会を持ちたいと思いました。
≪それぞれの新卒者からの意見は…≫ ~研修レポートより抜粋~
◆石井ナース 入職して早1年が過ぎようとしています。日報・週報を閉じたファイルを見ると、それぞれが記録に残っていて自分のしてきたことが未熟ながらもたくさんあるんだなと感じました。日々の経験を積み重ねてきたこと、まだ実施できないことを振り返り、2年目への自己の基盤を作っていきたいです。受け持ち患者様については、疾患に対する治療の目的根拠を十分に考え、関連性についてもしっかり考えていきたいです。看護については全体像が把握でき、十分な知識を持った上でのアセスメントが重要だと感じるので、日々の学習の積み重ねを怠らずにしていきたいと思います。チームの一員としての役割も果たしていきたいです。 《笹田プリセプターからのコメント》 日報は石井さんには大変なことだったと思いますが、同じ勤務が少ないため、経験できたことなどの確認に活用できました。夜勤にも入り、一人で出来ること、学びも増えアセスメントを行いながら看護できるようになったと感じます。 私自身がプリセプターをさせていただき、指導することの難しさを知り、一緒に学習して自分の看護を再確認することができ、貴重な1年になりました。
◆太田ナース この1年を振り返り、やっと仕事がこなせるようになったと思います。何度か経験し、忘れることなく取得していけるように、今後も頑張りたいと思います。不十分なこと、細かな事はこれからも注意しながら行っていけるようにしたいと思います。 急変時など予期せぬ出来事がある場合には、きちんと対処出来るように、今後行動できるように学んでいきたいです。勤務するには健康状態に十分注意していかなくてはならないと思いました。 《中村プリセプターからのコメント》 日報・新たな技術チェックリストは、それぞれが振り返りや目標設定に役立つものでした。しかし指導側もコメント記入や目標設定など少し多忙でした。今年度からの卒後教育の取り組みは、離職率0%の目標がほぼ達成できたと評価してよいと思います。このことも大変うれしいことですが、何より太田さんがたくましく成長し、仕事が楽しそうであることです。チーム内の存在がお互いを必要としていることで同じ価値観を感じています。 プリセプターとしては常に自分がポジティブでないと出来ないことが自己の収穫です。
◆大河原ナース 最近の3か月では、急変時の対応や処置など数多く経験できました。そして病態生理などの知識を理解していなければ、看護に結び付かないことを実感しました。 3月には夜勤も独り立ちし自分の担当患者様だけでなく、他のチームの患者様も把握することの大切さを実感し、日勤の時から情報収集できるように今後も努力してきたいです。 今度は自分が先輩になるので、この学びを指導していけるように向上心を持って学習し、看護師として大きく成長していきたいです。 《山田プリセプターからのコメント》 今回プリセプターを初めてさせていただき、先ずは自らの行動の振り返りや反省、改善することが大切だと思いました。業務に関することだけでなく、プリセプティとの関係に環境作りをしてお互いの信頼感を深めることが重要であると感じました。また常に疑問や根拠を持つことを今後意識していきたいと思います。そんな中で周囲の状況も常にキャッチし配慮していくということがリーダーであると認識し、今後に役立てていきたいです。
≪看護部長として思うこと≫ 昨年度のプリセプターシップのまとめとも言える今回の集合研修でした。 今回の集合研修では、毎回研修に参加しているそれぞれの科長のレポートの提出も義務付けました。
~科長レポートより抜粋~ ◆冨田科長 マニュアルの完成と同時進行に、教育手順が明確になり、急スピードで展開していると感じました。 日報・週報・目標設定用紙は育成計画を作成し、指導することでお互いの信頼関係が重要だと感じました。 新人チェックリスト、技術指導書、いずれも見直しされ今後の新人教育に活用できる教材になったと評価できます。 緊張感の高いなかでも優しさと思いやりを忘れずに、新人教育に力を入れていきます。
◆松島科長 今年度の新たな教育制度を振り返ってみると、試行錯誤の中でプリセプター・プリセプティ共に緊張の連続であったと思います。日報などの道具でプリセプティのリアリティショック・カルチャーショック回避、プリセプターはより細かな配慮・適切な指導が実施できたと思います。 プリセプターが指導する中で、自らの成長の機会となり、プリセプティの成長を自らの喜びに感じてもらえたことは、何より科長としての喜びです。今後はこの教育制度が基盤となるようにスタッフへの指導が課題だと思います。
◆大嶋科長 日報・目標設定用紙、問題点の抽出や次回の目標がスタッフの共通シートとなり、各自の情報を得やすくなった。 早出、遅出業務の導入は「夜勤」というプレッシャーの軽減になったのではないでしょうか? 慣れない時期の看護記録や日報・週報記入は、日々大変だったと思いますが、1年後には貴重な体験の宝物になります。この研修を通してそれぞれが悩みの表出が出来、みんな同じ悩みなんだと気づくことで、前向きな気持ちになったと思います。同期はどんなものにも代えがたい存在ですが、部署に同期がいなくても、こういった機会で確認できます。またお茶時間の提案を聞き入れていただきありがとうございます。
◆水野科長 新人が入職して1年が経過するが、皆さんがとても成長したと感じます。最初は優先順位がわからないと言っていましたが、「看護の喜びを感じる」と頼もしい発言もありました。自己の看護の振り返りで喜びを感じるのですから、今後も自信を持って看護してもらい、後輩に伝えてもらいたいと思います。 今回の取り組みに直接関わることができなかったのですが、看護部全体が成長したように思います。
それぞれの科長もレポートしているように、卒後1年目の教育の取り組みは合格点と言えると思います。 まだまだ評価・見直しまた実施の繰り返しですが、平成19年度の取り組みは今後に繋がる内容だったと感じます。 このプリセプターシップのブログは、次回でまとめて振り返りたいと思います。 次回はこのシリーズの最終の予定です。 |