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看護部の新たな管理体制2-(22)

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こんにちは、10月看護部ブログ担当は科長会 大嶋が担当です。 朝晩が涼しくなり、やっと秋の気配を感じる頃になってきました。 秋の夜長、虫の音が心地よく美味しいものをついつい食べ過ぎてしまいそうです。

さて、今年度の科長会が担当するブログは、各担当部署の紹介をさせていただいています。 第2弾として私の所属部署、3階病棟の紹介をさせていただきます。

3階病棟には30名のスタッフがいます。常勤者と非常勤の看護職員と、看護助手・クラークの構成になっています。 そのうちの半数が40歳代で私と同世代が多く、今年は男性スタッフも4人になりました。
同世代が多いため、ジェネレーションギャップをあまり感じないのもそのせいかもしれません。
20代前半のナースから母親的な存在のナースなど年齢層には幅がありますが、スタッフの急な休みなどが発生した時などの対応や団結力は、科長という立場から見ても凄いパワーを感じます。
いざという時の素早い対応は本当にスタッフに感謝です。

私の看護の基本的な姿勢は、患者様の入院生活の場であるベッドサイドの環境を整えて、患者様が安楽な入院生活を送ることが出来、治療を受けていただける環境をいかに提供していくかという事です。
何故そのようなことを考えるかというと、自分自身が入院をした際、ベッドから動けない時のベッドサイドの ちょっとした汚れ、例えば、埃、髪の毛、食べ物、皮膚の落屑、カーテンを開けた時の窓の桟など、とても気になる物でした。
そういったことを少しでも改善したいと考え、色々な方法を試しながら何度も病棟会でスタッフが評価・検討し、今ではほぼ毎日行うことになりました。

ベッドサイドの環境を整える事を強化するために病棟目標に掲げて2年目になります。 その結果、看護部の目標としている「良質な看護の提供」に繋がることが出来つつあります。
例えば環境整備をしながら患者様の状況を把握したり、訪室する回数や時間が増えたことで患者様から 気軽に声をかけていただいたり、様々な要望に直ちに応える事が出来ています。
ナースコールが減るくらいに現場で応対が出来、サービスの向上になっていると感じています。
またサイドテーブルの不要な物の整理整頓、ベッド下のスリッパを履き易いように整い揃えるなどで、ベッドから立ち上がるときの危険因子はぐっと減ってきます。環境整備によってインシデントの減少、整理・整頓・清潔・清掃・躾の5Sの教育にも繋がっていると感じています。

先日、日本看護学会に参加してきました。3つの講演を聴講しましたが、一番心に響いたのは鳥越俊太郎氏の「看護師さん頑張って~患者の視座から~」という講演でした。 講演の内容は・・・  鳥越氏自らの患者体験を通して、患者にとっては初めてなことが医療者側にとっては当たり前である事。そのギャップがあることに医療者側は気が付いていないという事でした。

それは消化器の手術後の夜中、急に体の震えがきて何が起こっているのか、どうなるのか不安と恐怖を感じたそうです。翌日医師に報告すると、手術後の生体機能が回復していく中で起こりうる正常なことだと後日説明を受けたようです。看護師は「大丈夫ですよ」と声を掛けられたが、患者側だけが全く知識もなく、生理的な過程であることを知らなかったために不安でしかなかったそうです。 また消化器の手術後、胃に管が入り、唾液の分泌はおさえられ、口の中がカラカラになってこんなに唾液が素晴らしいものだと始めて知ったそうです。一晩中考えて口の中に指を入れたりしているうちに、口に何かくわえると唾液が出ることを発見し、術後身につけているものは腕時計しかなかったため、その革バンドを口に加えていたら唾液が出てやっと苦痛が軽減されたそうです。 次の手術からは赤ちゃんがくわえる乳首を持参され、実際に手術後に使用することで口の中の渇きは癒されたというこという事でした。

この講演後翌日の朝礼で早速スタッフに伝達をしました。考える視点はいくつかあると思いますが、分りやすい説明の重要性や患者様の訴えをどういかしていくか、また患者様視線に立つことの大切さ、患者様の苦痛を最小限にするために、日常業務の中から意見や発見をすくい上げ、チーム会や病棟会でディスカッションしていきたいと考えています。

科長として今後の課題は、講演からも再確認したように病院全体として患者様に優しい病院作りを目指すための一つとして、患者様視線に立って行う説明は、チーム会や病棟会でも検討しながら、看護部科長会や、主任会に提起していきます。また、当院は現在整形外科の手術件数も多く、患者様の行動の自立の援助という視点からは、設備的に困難なことはまだまだあります。しかし患者様からの声や、自分だったらこうされたいという看護部理念に基づいて、今後も私の看護の基本姿勢で安全な環境を整えることをスタッフと共に考え続けていきたいと思っています。

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