京都市上京区を中心とした地域に根差した医療(訪問診療 訪問看護)、
京都での旅行透析は北野天満宮前の相馬病院へ

医療法人 相馬病院

診療時間・電話番号

相馬病院 看護部ブログ

プリセプターシップの現場(5)

[ プリセプターシップの現場 一覧 ]

看護部ブログ第2シリーズ第5回目は、手術室主任の駒形なほみ主任です。

祇園祭とともに梅雨が明け、暑い夏がやってくると言われていますが、今年はなかなか梅雨が明けませんでしたね。空調の効いた手術室では、季節の移り変わりも感じることができないのですが、勤務が終わり、外気に触れると「京都の暑い夏」を肌で感じます。  ブログ初登場の手術室の順番がやってまいりました。  今回は手術室主任でプリセプターの駒形がお送りいたします。

≪手術室におけるプリセプターシップについて≫
当院でのプリセプターシップが軌道に乗っている中、病棟からの人事異動で手術室に新しいスタッフが配属されました。  昨年までは手術室主任として、看護部のオリエンテーションに協力し、病棟のプリセプティの日報を読ませていただいたり、プリセプティが手術を受ける患者様の担当になられた時に、手術室ナースとして関わる位だったように思います。  手術室は病棟とは違った雰囲気で、役割の違う勤務場所であるため、この機会にプリセプティにどのようにして指導を進めていくのかを検討しました。  従来の指導マニュアルを見直し、新たに当院で取り組み作成したプリセプターシップを下にして、教育スケジュールを作成し直しました。

教育プランの作成 目標設定、日報は当院の標準のものを使用し、疑問点の早期解決を目指す
チェックリストの活用 経験項目をチェック記入して、未経験項目の把握と手技の評価

中間評価月の設定 配属後3ヶ月・6ヶ月の評価をして看護部に提出

それでは、教育スケジュールに沿って始動した、プリセプターシップの関わりの一部と、それぞれの思いをご紹介いたします。

≪1週目≫

目標 ドアの開け閉めをはじめ、清潔を考え業務にのぞむ 1週間の業務の流れを知る
プリセプティ プリセプター
◆初日
・何をしたらいいんだろう(ドキドキ) ・1つ1つ確実に身につけてもらいたいなぁ。この説明でわかるかなぁ? 心配。
・学生の実習以来だ、とにかくメモメモ ・服装、キック扉の開閉、チェックリスト、日報についてなど・・・とにかく説明。
・朝一番はサプライ業務から始まるんですね。 ・「サプライの役割を知ってくださいね」
・「色々な器具や器械があるけど、触ってもいいのかなぁ」 ・清潔不潔の区分、声がかれてくるほど説明
・プリセプターにどこまでも就いていく(トイレは別) ・プリセプティをどこまでも連れてまわる
・日報記入 疑問の解決 ・日報チェック、コメント
◆2日目~
・手洗い練習
・「昔はブラシを使ってたんだよ。」と何度も何度も一緒に洗う。実践あるのみ
・清潔鉗子の操作・・・鉗子を使って折鶴を作れるようになる(折鶴の折り方も知る) ・「折り鶴折りは、色んな役に立つのよ。」
・ガウンテクニック・手袋装着の練習 ・根拠とコツを引き出しながら・・・「説明ってむずかしい。」一緒にガウンや手袋を脱いだり着たり。
・メスの取り付け、持針器の取り扱い ・安全に配慮しつつ、自分でできたことの喜びもあじわってほしい。

毎日、様々な手術で、左右が違うだけでも部屋の準備も変わってきます。  一緒に手術の準備をして、なぜそれが必要なのか何に使用するのかなど詳しく説明をします。  一人ひとりの患者様に合わせて、安全で安楽な手術を受けていただくために「準備が大事!」を理解してもらうためにも何度もシミュレーションを行ってみました。  また、他スタッフとも今日は何をどのように関わっていくのか、視点がぶれないように情報の共有をしてコンタクトを取り合いながら指導しています。

≪2週目≫

目標 患者様の入室から退室までの流れを理解する
プリセプティ プリセプター
・はじめての清潔介助実践。(医師より早く手を洗い始めてもあっさり、追い越される。落着いてと言われても・・・)
・「落ち着いて、ゆっくり、正確に」実践になれるためにも何よりも早く手洗い開始してくださいね。(「先生方、よろしくお願いします。今日は清潔でそばにいるだけです」とあいさつ)
・(自分の中では)あっという間に手術終了。感想は「頭が真っ白で何も覚えていません。どうやってガウンを着たかも・・・」 ・!? (そんな日がなつかしいプリセプター他スタッフ一同)
・その日の疑問などはその日に解決 ・一日の業務終了時日報チェックと、コメント。(真っ白な中から何か思い出して!)

そして、1ヶ月が過ぎ、何度か一緒に清潔介助にも入り、持針器の受け渡しも出来るようになってきました。   どんな事でも一挙手一投足を誰かが指導・確認しています。  ・・・と、その時、事件は現場で起こりました。  余りにも術野に集中しすぎて、医師が座る椅子を清潔な手袋をはめた手で移動させたのでした。  勿論、一斉にいくつものレーダーの目に引っかかり、その日の安全を保つことができました。

≪今後のかかわり≫
プリセプティとプリセプター、そしてスタッフ。また手術室主任としても、お互いに新鮮な気持ちで試行錯誤な毎日を送っています。  プリセプティがいることで、手術室看護の目標である、安全・安楽に手術を受けていただくと言う事を指導する中で、プリセプティの為に「こういうことを準備しなくてはならないんだ」「説明をした」というつもりでも、プリセプティが理解していないと意味がない・・・ということが改めて分かり、毎日が勉強です。  10の手術の症例があれば、10名の患者様、そして勿論その家族や病棟スタッフとの関わり、10通りの手術場面があります。目標は同じでも、1つとして同じ手術、看護はありません。その中で今日のことを反省・振り返りをして、明日に繋げられる様に努力しています。  また今回見直し・実施している、新たな手術室看護のプリセプターシップに磨きをかけていきたいと思います。  プリセプテイ・プリセプター共にお互いの成長を楽しみ、そしてお互いが思いもがきながら、手術室のプリセプター“シップ(船)”はまだまだ漕ぎ出したばかりです。

Bon Voyage!

サブメニュー

ページの先頭へ戻る