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プリセプターシップの現場(8)

[ プリセプターシップの現場 一覧 ]

看護部ブログ第2シリーズ第8回目は、看護部長の高橋鈴子部長です。

こんにちは、相馬病院看護部長の高橋です。久しぶりに登場させていただきます。

11月半ばになり、冬の到来を実感している今日この頃です。  お弁当つくりで毎日の早起きも、なかなかお日様は起きてこられず、もう少し・・・と暖かな布団で粘っています。寒い季節になってきましたね  新型インフルエンザの影響で、医療機関もより業務に追われる日々を送っています。  治療は日進月歩ですが、うがい・手洗い・規則正しい生活を送るという健康管理など、日頃から当たり前に実行し、病気に負けないカラダつくりを心がけたいものです。皆さんも健康管理には十分ご注意くださいね。


≪プリセプターシップ、現場の活動≫総括

4月から8回のシリーズでお送りしました「プリセプターシップ現場の活動」でしたが、それぞれの部署の指導・教育、採用者と関る様子、頑張り!をお伝えすることが出来たでしょうか?

平成19年度から見直しし、取り組んできた「新人プリセプターシップ」「中途採用者のプリセプターシップ」は、新人・採用者の二人のペアから、部署のスタッフ皆と看護部として指導教育に関わり、見守っていき、『離職者を作らない』を目標にしてきました。採用者視線で指導する、決して一人にしない、不安感は最小限にして、皆で成長を見守るようとの取り組みでした。その中には指導する側の苦悩もあったと思っています。  今回取り組み作成したプリセプターシップは、主に病棟指導用に作成したものでした。これを基本にして、各部署で指導書を見直し作成し、教育に使用しています。そんなご紹介をさせていただきましたが、いかがだったでしょうか?  実際にこのような取り組み後は、離職者は激減し、定着率のアップに繋がっています。結果として看護職員の増加に伴い、看護師の配置基準を上げるという成果を生みました。


≪実施・評価・見直しとして活動したこと≫

プリセプターシップは、看護部・科長会議・主任会議・教育委員会、また卒後3年目の研修である、リーダーシップ研修からの問題提起を、それぞれの委員会で検討し、評価・見直しました。一部をご紹介します。

1.新人技術チェックリスト
[見直しポイント]
1) それぞれの技術項目に対し、「見学・説明」「実施」「自立してできる」欄はいつ・誰が記入するのか、評価は誰が何時するのかを標準化しました。
2) プリセプティ・プリセプター・チーム・管理者が、いつ・何を評価するのか、それぞれの役割を教育委員会で決定間近です。
2.日報・週報
[見直しポイント]
1) 新人技術チェック表とリンクして、未体験項目、自信の無い項目を記入する欄を設けて、翌月の目標に挙げやすいようにしました。
2) 指導も中盤になると週報へ移行し、指導者が日々変わるため、コメントしやすいような週報の保管方法を標準化しました。
3.新人プリセプターシップ報告書・中途採用者プリセプターシップ報告書
[見直しポイント]
報告期間の評価をして、病棟管理者が今後の方向性を決定し、看護部へ報告するような書式に変更しました。
4.新人夜勤業務導入基準
[見直しポイント]
早出・遅出勤務の期間と、三交替勤務への移行のための評価基準を、標準化したものを作成しました。
5.マニュアルの見直し
[見直しポイント]
新人・中途採用者への指導時に、使用しやすいマニュアルの必要性を感じながらも、手付かずにいた従来のマニュアルの見直しについて、今年度は「マニュアル係り」を立ち上げ、看護部からの指示で作業し見直ししています。
6.プリセプター研修の進め方
[見直しポイント]
今年度9月より、看護部の体制を変更した際、管理者の向上のために、教育委員会が司会を担当し、本来の役割を実施し、研修を進めました。


≪成長の実感≫

9月末と10月初旬に、プリセプティ・プリセプター6ヶ月の集合研修をそれぞれ開催しました。

プリセプティ研修では、新人6ヶ月の到達目標に対して、3ヶ月研修から現在を振り返り、後半の半年間への取り組みなどを語り合いました。6ヶ月の到達目標は

1) 自分が行った看護を振り返り、問題意識を持つことができる
2) 疑問や不安な点を積極的に相談し、基本的看護が実施できる
3) 個別性のある看護が指導の下に考えられる
4) チームメンバーとして役割が認識できる(報告・連絡・相談・カンファレンスの参加)
5) 受け持ち患者様に対して、必要な看護が指導を受けながら実施できる
6) 看護部理念・病棟目標に沿った行動が取れる      です。

これらの目標を確認しながら各自が看護観や現場での経験を交えて報告しあいました。  その中で当院看護部理念のサブタイトルにある、「自分がうけてみたい、家族に受けさせたい心のこもったケアを提供する」を実践、実感してホスピタリティを感じさせる報告があり、参加していた管理者たちが嬉しい気持ちになりました。  また、プリセプター研修では、なかなか成長が見受けられなかった新人に対して、成長を実感できたことなど報告があり、管理者からプリセプティ研修での様子を聞いて、プリセプターが喜びを感じているようでした。  それに対して科長も喜びを実感し、看護部みんなが成長を喜び合った研修でした。

医療や看護は日々進歩していきます。しかしいつの時代でも、これからの時代も看護の基本的な考え方は困っている人・苦しむ人を何とかしてあげたい、人のために力を尽くすこと、奉仕の精神だと思います。  今回の研修でも、患者様としっかり向き合い、当たり前ですが腰を落として視線を合わせて向き合う。患者体験をして自分がされたことを嬉しく思ったから、そういった経験から同じように患者様にして差し上げる。また、患者様から感謝され、患者様も担当看護師も、幸せな優しい気持ちになることが出来るのだと思います。  当たり前のことを、いつでも・どこでも・どなたにでもして差し上げられる、看護部理念に沿った看護を提供する、それためには個々の看護観をしっかりもって看護に当たって欲しいと思います。そんな願いが実現に向かっていると感じ、大変嬉しくまた頼もしく感じました。

プリセプターシップという指導の形を標準化することに対しては、まだまだ見直していかなければなりませんが、方向に間違いはなく完成しつつあると評価できると思います。今後は、看護部内部の更なる強化、よりよい看護サービスの提供が出来るような取り組みに、力を注いでいきたいと目標にしています。

今回のシリーズは、このブログをもって終了させていただきます。  次回より、今年度9月より取り組みしています、「相馬病院看護部の新たな管理体制」についてご紹介させていただきます。どうぞ、お楽しみに・・・

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