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看護部の新たな管理体制(5)

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看護部ブログ3シリーズ目・第5回は教育委員会よりプリセプターシップについてお伝えします。

陽春の候、寒かった冬の時期がようやく過ぎ去り、ぽかぽかとした春の日差しが心地よく、桜が見ごろの季節となりました。また花粉症の自分にとっては、まさにイヤ~な季節でもあります。  4月から新年度となり、仕事も気持ちも新たに、またしっかりと気を引き締めていかなければならない時期にもなりました。みなさんいかがお過ごしでしょうか?  はじめまして、当院2F病棟、また教育委員会に属しております石井 淳平と申します。  今回は、当教育委員会から、今力を入れて取り組んでいるプリセプターシップ制度についてのブログを紹介させていただきたいと思います。

★最初に★
そもそもプリセプタ―の意味とは何?  もともと、プリセプタ―とは英語で教訓者、教師という意味を持っています。病院に就職して、初めての体験や、新しい環境が一度に押し寄せてくるとき、新入職者はパニックに陥り、リアリティショックを受けます。学校の教育だけでは、一人前の専門職業人に必要な責任・自立・自分への自信というものが、表現しにくいことがあり欲求不満が高まってきます。新入職者は案内役つまり自分をサポートしてくれる人を求めたくなるものです。一方、新入職者を受け入れる側にとっては、少しでも早く一人前の仕事ができることを望んでいます。  そこで、新入職者が仕事に満足でき、リアリティショックに陥ることなく行うオリエンテーションの方法として導入されたのがプリセプタ―シップです。 1.プリセプターの役割とは?  プリセプタ―になるには、先輩であれば誰でも良いというわけにはいきません。要素をもち備えていない人があたると役割が果たせず、むやみに相手を混乱させてしまいます。

<プリセプターの3要素>
1) アドバイザー:新入職者(プリセプティ:preceptee)への指導、相談役。
2) コミュニケーション:他のスタッフ、他部門との良い関係が保てるための橋渡しをする。
3) ナビゲーター:プロとしての自覚を持ち、一人前の専門職業人に成長するために協力する。

2.プリセプターの目的とは?

1) プリセプティのリアリティショックを最小限にし、より早く職場に適応できるよう援助する。
2) プリセプティが専門職業人としての自覚と責任をもって働けるよう支援する。
3) 自己の看護・介護を振り返り、看護・介護に対しての関心を高める機会ができる。

3.プリセプターの利点とは?  新入職者の特徴、問題点、課題が明確となり、それを生かした教育計画が行えるようになります。

・期間 同一プリセプタ―による指導が中心となり継続的に指導が行える。
・ストレス 支援的対応をとるので不満が早期に解決できる。
・目標 系統的に、段階をふんで個々にあわせて目標設定(行動レベル)できる。
・技術の成長度 思考過程に重点をおける。
・指導者 自己の成長につながる―自己の看護観・介護観を確かめることができる。

つまり、プリセプタ―を通して、人と人との関係づくり、お互いの価値観を理解しあい学びあいプリセプター自身の自己研鑽・成長につなげていけるよう、プリセプターにとって何が必要かを一人一人が考え目標をもって努めることが大事です。


★当院のプリセプターシップ★

当院では、新人教育制度を見直して今年で3年目になりますが、看護部全体として、プリセプターシップ制度を支援するという考えが浸透し、サポートするシステムが確立したように感じています。具体的には、制度化した取り組みを看護部職員全体でサポートし、新人看護職員の情報を共有しています。プリセプティとプリセプターは勿論のこと、部署内では主任や科長、また看護部長との面談を通して、問 題点は早急にキャッチし、素早い取り組みが出来ています。  たくさんの看護師に入職して頂いても、すぐに一貫した教育が実施できており、皆で構築したこのプリセプターシップ制度の成果だと思います。 新人の教育計画を明確にする事で、指導する側(プリセプター)、される側(プリセプティ)の混乱や心配を取り除き、現場でも標準化された到達目標に沿って個々の目標をたて、マニュアルなどを利用してスタッフ皆で統一した指導が出来ています。 また、プリセプターシップ制度において、定期的にプリセプター、プリセプティともに集合研修を行っています。その中で新人の成長を喜びに感じ、プリセプター自身の成長にも繋がるという声を耳にすることが多々ありました。そこでは、プリセプターとしての悩みや課題、また苦労話があり、時に感動秘話も聞かれるすばらしい研修になっています。また研修には看護部長・看護科長も参加し、管理者から見た、または他部署から見たプリセプターシップについての感想や、管理者の体験談や激励があります。今回自身もプリセプターを初体験し、指導することの難しさを痛感しました。時にうまくいかないときは、イライラして胃が痛くなったり、口唇ヘルペスができたり、つらいこともあったのですが・・・。人に教えるって、難しい。私自身知識が曖昧なところがあって、そうすると教える時にも曖昧になってしまうので、自分もしっかり勉強しなければいけない。自分の知識をしっかりとしたものにするには、人に教えるのが一番いいのかもしれないと感じました。  3月末でプリセプターとしての立場は退きましたが、振り返ってみると、つらいこともありましたが、喜びも感じられ、お互い自己の成長につながっていることが大きな財産になったと感じます。  またプリセプティにとっても、研修を通して、プリセプティとしてのそれぞれが抱える不安や悩みがあり、またやりがいや喜びの話もあり、自己の成長過程も共有し合えるものになっています。こうした研修を通して、互いに情報を共有し、自身の学びを深めていけるよう、またモチベーションアップにも繋げていけるように、管理者参加のサポートできる研修となっています。

★最後に★
プリセプティ・プリセプターの各研修は、自己成長できる機会になっており、お互いに良い刺激になっている様に感じます。昨年度は、プリセプターが5名、プリセプティが5名と計10名で、1年間誰もが脱落することなく、それぞれが協力し合い1年間無事に乗る越えることができました。それは2人3脚ならぬ、10人11脚で、時につまずき、転んだり、泣いたりする者もあったと思いますが、最後まであきらめることなく、皆がしっかりと足並みを揃え、最後の最後まで走りきったからこそだと思います。それは決して自分一人ではなく、仲間がいて、成長を見守る先輩、上司が必ずいる事、共に成長できる機会であることがプリセプターシップそのものであると思います。誰一人としてこの努力を無駄にすることなく、今年度からも継続してこのプリセプターシップ制度をよりクオリティーの高いものにしていきたいです!

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