看護部の新たな管理体制(8)
[ 看護部の新たな管理体制 一覧 ]
看護部ブログ3シリーズ目・第8回は退院支援委員会からお伝えします。
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今年もやって参りました、梅雨の季節・・・気分までじっとりとなってしまいそうになる今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
そうは言っても、やはり雨に濡れている紫陽花を見ると風情があっていいなぁ・・・と足を止めては見入ってしまい、はたまた部屋干しのいや~な匂いにため息をつき・・・とにかく梅雨明けが待ち遠しいです。
さて、今回看護部ブログを担当致しますのは、平成19年に発足しました「退院支援委員会」で総括をさせて頂いておりますメディカルソーシャルワーカーの大堂です。よろしくお願い致します。
★退院支援委員会の紹介★
*退院支援委員会構成メンバー 医局より4名、看護部長、各病棟・外来看護師、訪問看護師、理学療法士、ケアマネージャー、医事課入院事務、メディカルソーシャルワーカーの総勢15名
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*毎月1回委員会を開催し、意見交換・情報交換を行っています。
*退院支援の目的・・・
① | 患者様の早期退院とケアの質の保証。 | |
② | 退院後の生活で問題となりうる点について、解決に向けて一緒に取り組み、患者様・ご家族様に安心して退院日を迎えて頂く。 |
*22年度委員会目標
① | 各部署間での啓蒙活動 | |
② | 患者様・ご家族様に向けての退院指導の統一 | |
③ | 他職種連携を図り、スムーズな退院と再入院の予防を支援 |
メンバー一人一人が上記の目的・目標を胸に、日々支援活動を行っております。 次に退院支援委員メンバーとそれぞれの抱負について紹介させて頂きます。
★委員の紹介★
◆院長 循環器科 上林政司
現在の医療は入院中の医療だけで完治する事がむしろ少なく、退院後の支援が重要となっています。当院では積極的に退院支援に取り組んでいます。
◆内科統括部長 中野龍一
少子高齢化と核家族化。そこから派生する老-老介護、認-認介護、独居生活etc…高齢者を取り巻く状況は厳しいものがあり、在宅支援の重要性は増々高まっています。退院後の生活に悩みや不安をお持ちの方は是非一度ご相談下さい。
委員会一丸となって皆さんを支援させて頂きます。
◆泌尿器科 地域医療連携室長 相馬隆人
地域医療連携室の立場としても、退院支援を円滑に進めていけるようにがんばります。
◆内科 高橋康明
平成20年10月から訪問診療を原則24時間365日対応出来るよう整備しました。平成21年度には、在宅での看取り患者10人を含め延べ3,000件の訪問診療を行ってきました。
平成22年4月から、在宅療養支援病院の届け出を行い、退院支援委員会のメンバーと共に、更に訪問診療を拡充、発展させていきたいと思っています。
◆看護部 高橋 鈴子
私は当院の「退院支援サービス」を、闘病の父に対して受けた職員です。カンファレンスで家族の思いを伝え、希望に沿った在宅支援サービスを計画していただきました。
最期の貴重な時間を父も家族と自宅で過ごすことができ、在宅での看取りをすることが出来ました。この経験から家族視線で委員会へのアドバイスをしていきたいと思います。
◆2階病棟 高橋、東
我が相馬病院のある上京区は京都市における高齢者率第2位の区にあります(H20年調べ25.2%)。
そのような高齢世帯、独居高齢世帯の中で私たちは「まずは、お家に帰ろうね」をモットーに様々な社会的サービスを導入して、患者様の本意に沿うように退院できるように工夫しております。
まだまだ満足して患者様やご家族のご意見ご希望に沿った退院支援ができておらず、日々カンファレンスや各職種よりご意見を頂き、より良い支援ができるように勉強中です。
今後ともいろんな方々からのご指導を受けながら、より良い退院支援のため精進をしてまいりたいと存じます。
◆3階病棟 山田、山岸
スタッフとご本人様、ご家族様が一丸となってよい支援を進めていけるよう頑張っていきます。
◆外来 松山永子・訪問看護 日野小百合
今年度から仲間に加わり勉強させて頂いています。活発な意見交換が新鮮に感じます。
◆リハビリテーション科 山本 明
今年度から退院支援委員会のメンバーとなりました。患者様の全身状態、社会的背景を考え、円滑に退院を支援できるようにがんばっていきますので、よろしくお願い致します。
◆居宅介護支援課 新田 純子
ケアマネージャーとして、退院後にご利用いただける具体的な福祉サービスのプランをご用意し、安心して在宅復帰していただけるようお手伝いをさせていただきたいと思っています。
◆医事課 明田 一範
~「ありがとう」と言われるような仕事をめざして~一生懸命がんばります。
最後に・・・当たり前の事ですが、患者様はお1人お1人違います。私たちは患者様それぞれに合った支援方法をカンファレンスで話し合い、見出し、実施し、最終的に評価する過程をとても大切にしております。
患者様にとって入院は思いがけない出来事ではありますが、その期間ももちろん患者様の人生の一部です。
その人生の一部を私たちはお預かりし、不安なく過ごして頂きたい、そして安心して自宅へ戻って頂きたい、という思いを常に念頭に置き、今後も退院支援活動に取り組んで参りますので、よろしくお願い致します。