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相馬病院 看護部ブログ

看護部の新たな管理体制2-(1)

[ 看護部の新たな管理体制2 一覧 ]

23年が明けました。寒中お見舞い申し上げます。  皆様こんにちは、看護部ブログ今年のトップバッターは部長の高橋です。  2008年2月から始まった看護部ブログですが、どのような方にアクセスしていただき、どのような感想を持っていただいているのでしょうか?  出来るだけ沢山の方々に観ていただきたいという思いから、当院のホームページ委員会にお願いし、院内の外来待合に2箇所、各病棟の談話室の合計4箇所に看護部のブログを冊子にして置きました。  何時でも閲覧できるようになっていますので、是非ご覧下さい。そしてスタッフにご遠慮なく感想をお寄せください。

このブログから、「相馬病院新たな管理体制」シリーズ2となります。  
シリーズ2では、現在管理を強化している    

1、「基準に見合った看護の提供」
2、「看護部管理体制」
3、「決定のプロセス」

を主にした、各委員会の取り組みをご紹介します。

1、「基準に見合った看護の提供」とは・・・
1、「基準に見合った看護の提供」と昨年、入院基本料の基準を上げたことをきっかけに、『看護の質を高める』取り組みを強化し、今年度の看護部目標を  【10対1基準に見合った看護の提供】としました。    [患者様・ご家族との関わりを今一度見直して行く] ために    「安全強化」    「標準化」    「説明強化」 の三点を特に重点的に各部署が取り組んでいます。  私たちの目指す看護とは・・・をいつも念頭において看護して行こうと管理しています。

2、「看護部管理体制」とは・・
・  現在の看護部の体制を昨年から見直し・変更しました。シリーズ1に当たるのが、その中身ですが、  目的を   1)決定事項のスピードアップ   2)各部役割の明確化   3)管理者再教育として、体制強化をしました。  そのための手段として   1)新たな委員会の設置   2)看護部組織体制の明確な図式化   3)報告事項のルール化   4)報告書の見直しと新規作成  を実施しました。  この管理体制の中で、議案などが行き来する過程を「決定のプロセス」としています。

3、「決定のプロセス」とは・・・
スタッフが現場で抽出した問題を、主任会が検討し科長会議や関連委員会に問題提起、科長会議・関連委員会が精査、解決した問題を部会や院内の委員会で承認を受ける。また承認された決定事項を主任会が現場での運用、周知活動を担当するという一連の流れです。こうしたプロセスが確立することで、決定事項のスピードアップや各部の役割が明確になり、科長が管理している各担当委員会も軌道に乗ってきました。  そうした中で看護部全体の目標や評価を明確にするために、「数値」で表現することを学びました。「数値」で表現することにより、従来は各個人によりあいまいになりがちだった目標・評価基準、活動結果・評価基準が明確になり、共通化されるようになりました。そこで現在看護部で「数値」管理している一部を用いて「新たな看護体制」の成果についてご紹介します。

1.離職率
平成18年度に私が看護部長職に就いた年は、医療制度の大改革の影響や、従来の当院の教育制度の見直しが不十分だったこともあり、退職者を多数出してしまった反省の1年でした。  19年は「新人教育」「中途採用者受入体制の構築・教育」の見直し実施し、採用者の意見を聞き、他病院の文化も取り入れて新しい当院の看護部を作り上げてきました。  現場の意見も取り入れながら、試行錯誤で作り上げた「新人プリセプターシップ」「中途採用者プリセプターシップ」を実施した結果、下記のような離職率になりました。

≪ 相馬病院看護部離職率 ≫
入職者 退職者 常勤構成 比率 総離職率 新人 離職率 常勤 離職率
常勤者 新人数 常勤者 新人数
18年度 12名 6名 18名 3名 71.1% 29.8% 50% 25.8%
19年度 7名 3名 9名 0名 65.3% 17.6% 0% 14.0%
20年度 3名 1名 2名 0名 62.4% 8% 0% 3.2%
21年度 12名 5名 2名 0名 68.0% 8.4% 0% 2.8%
22年度 5名 0名 3名 0名 70.4% 8.2%
4.1%

*22年度は11月末の数値  
*常勤職員と、1年以上のパート職員の数値であり、短期契約職員は除く  当院常勤離職率の数値を看護協会からの資料と比較してみました。

≪看護職員離職率≫

18年度 19年度 20年度 21年度
京都府看護協会 13.7% 14.2% 13.4% 11.6%
日本看護協会 12.4% 12.6% 11.9% 未発表
当院看護部 25.8% 14% 3.2% 2.8%

≪新人看護職員離職率≫

18年度 19年度 20年度 21年度
京都府看護協会 10.1% 10.1% 7.7% 9.2%
日本看護協会 9.2% 9.3% 9.2% 8.9%
当院看護部 50% 0% 0% 0%

当院の常勤離職率、新人看護職員離職率を見ると、18年度は最悪な「数値」でした。しかし、その後20年度からは総離職率が一桁となり、新人看護職員の離職率の最大目標である「0」になりました。  これらの「数値」を京都府看護協会、日本看護協会の平均値と比較してみると、いずれも若干の改善傾向にはあるものの、当院の「数値」が文字通り桁違いのレベルであることがよく分かります。  勿論当院の規模、入職者の数など、他と比較して一概に結果を出せるのもではありません。しかし、18年度の最悪な「数値」の反省に立ち、当院看護部が一丸となって中途採用者へのかかわりについて意識を高め、その不安を取り除く為の取り組みが実施出来つつある証拠と考えてよいと思います。  このような中途採用者への対応をホームページによって知り、連絡を下さる採用希望者も増えてきました。

2月のブログに続く・・・

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