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看護部の新たな管理体制2-褥瘡対策委員会(3)

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暑い日が続きますが、体調など崩されていらっしゃいませんか?
腹八分目に食べて、適度に体を動かして、よく眠って、ストレスは溜めず・・・
元気に過ごすための秘訣は知ってはいるものの、
なかなか行動に移すことは簡単ではありませんよね。
今回のブログは食べすぎが止まらない、褥瘡対策委員会の下村が担当させていただきます。

当院の褥瘡対策委員会では年2回の院内研修を開催しています。
今年に入ってから年度は異なりますが2回の研修を行いました。
簡単に内容をご紹介したいと思います。

『スライディングシートを用いた体位変換』
スライディングシートとは、体位変換の際に患者様の体にかかる摩擦やズレを低減させるために使用するシートです。摩擦やズレが生じると、褥瘡の発生や悪化を招くおそれがあります。そして、摩擦やズレのかかる体位変換は、患者様にとってとても苦痛を伴うものであると同時に、私たち介護者の腰痛の原因にもなるのです。
このリスクを解消するために使用するのがスライディングシートです。

材質はパラシュート用の生地で、滑りが良くて丈夫です。
145cm×100cmの大きさのシートを半分に折って患者様の体の下に敷き込み、身体を持ち上げるのではなく、滑らせて体位変換を行います。
この研修ではまず、シートを使わずに以前行っていたバスタオルを敷いて体を持ち上げる体位変換の方法を参加者全員で経験します。患者様役も介護者役も両方を体験し、どちらの側にとっても辛い方法であることをしっかり体で経験します。

そのあとに、スライディングシートを使用して、滑らせる体位変換を全員が体験します。
参加者は看護師だけでなく他職種に及びますが、みんな楽しく声をあげながらの研修となりました。体の大きな男性職員の体位変換でも、スライディングシートを使えば、か弱き(?)女性看護師でも楽にスルスルと体を動かすことができ、歓喜の声が上がります。
当院では脊椎手術の患者様が多いことも特色ですが、術後で背部の痛みのある患者様の体位変換の場面でも、「楽に体の向きを変えることができた」と好評の声も聞かれます。
以前の持ち上げ体位変換を経験していた職員や、新入職でこれまでスライディングシートを使用した経験のない職員も、全員がスライディングシートでの体位変換を行えるよう、研修を行っています。

『亜鉛補充療法について』
褥瘡や創傷の治癒過程において、亜鉛が関係することをご存知ですか?
亜鉛は身体の様々な機能を維持していくために働くミネラルです。
この研修では亜鉛の働きについて勉強をしました。
低亜鉛血症は、味覚障害、食欲がない、皮膚炎、口内炎、脱毛、貧血、傷の治りにくさ、
口内炎、身長の伸びが悪い、元気がない・・・など、身体の様々な症状を引き起こします。
高齢者からこどもまで低亜鉛血症になる可能性はあります。
食が細かったり、偏食であったり、基礎疾患によっても低亜鉛血症になるリスクがあります。
亜鉛は牡蠣や牛肉などに多く含まれていますが、毎日たくさんは食べられませんよね。
当院では褥瘡などの創傷で高侵襲下にある患者様の血液検査で亜鉛を測定し、低亜鉛血症である患者様には内服薬による亜鉛補充療法が行っています。

褥瘡や創傷治癒の過程ではキズのみを見るのではなく、身体のバランスを整えることが重要であり、心身が整うと自ずと傷の治りも早くなるということを勉強した研修でした。

これからも褥瘡を予防し、また発生している褥瘡は早期に治癒するようにチームでの関りを深めたいと思います。

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