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看護部の新たな管理体制2-看護部(27)

[ 看護部の新たな管理体制2 一覧 ]

みなさま、こんにちは。
3月のブログを担当させていただきます、訪問看護ステーションそうまの主任石川です。
今年の京都の桜の開花予想は、3月23日だそうです。なかなかお花見をすることは難しい状況ですが、何気ない日常の風景からも、春を楽しみたいものです。

1月は、当事業所所長日野より、訪問看護と訪問介護の違いや地域包括ケアシステムについてご紹介させていただきました。
今回は、小児の訪問看護についてご紹介したいと思います。

みなさまは、訪問看護と聞かれて、どのような方がご利用されているとイメージされますか? 訪問看護の利用者=高齢者とイメージする方が多いのではないでしょうか。
もともと訪問看護が制度化されたのは、平成4年からの老人訪問看護が始まりでした。その後、訪問看護の利用者は全年齢層を対象と変化していったのですが、高齢者を対象として始まった制度でもあり、訪問看護=高齢者という印象が強いのかもしれません。
しかし訪問看護は、赤ちゃんから高齢者までどの世代の方にも、看護をご自宅にお届けすることが職務となっています。
当事業所も、経験数は少ないですが、これまでに3例の小児のご利用者がおられました。小学生、高校生と学童期・思春期の小児に関わらせていただきました。
3例とも、人工呼吸器、在宅酸素、経管栄養などの多くの医療的ケアが必要な状況の中、ご家族の療育のもと日々成長されていました。
通学中の小児の訪問看護は、下校後の時間帯15時以降の訪問が多くなります。
訪問看護師一人での訪問もありますし、訪問介護のスタッフと同時に訪問することもあります。各ご家庭のご要望にもよりますが、入浴介助や吸引、経管栄養の管理、呼吸器回路の交換、リハビリなどをご家族と協力しながら行っていました。
小児以外のご利用者( 成人期以上の難病・障害・高齢 )と看護の内容が大きく変わるのか?と問われると、看護行為そのものは同じです。(もちろん、小児ならではの注意事項もありますが・・・。)

しかし、小児ならではの特性があると感じています。
 ① 介護保険制度のように、サービスを調整するケアマネージャーがいない
 ② 学校・児童相談所などとの日常的な連携が必要
 ③ 育児の現場に関わる
 ④ 成長発達する過程に関わる
 ⑤ 家族が主体となって看護を展開していく
 以上が、小児訪問看護の特性ではないかと思います。
 ①については、相談支援専門員という障害者総合支援法を元にした支援を調整する役割の人が担当する事例もありますが、家族が自らサービスを調整していく「セルフプラン」を選択しているご家庭もあります。調整役が明確でないことで、支援する側、支援を受ける側が、連携や調整に難渋することがあります。
また近年では、医療的ケア児等コーディネーターといって、「医療的ケア児等」の支援を総合調整するコーディネーターの養成研修が毎年開催されています。
私も2019年に受講し、多くの事を学びました。
 ②については、学校の担任教諭や養護教諭、看護師との日常的な情報共有や支援会議での意見交換などがあります。
 ③④については、まさに育児の現場に訪問し、ご家族と共に看護実践している中で、身長が伸びたり、体重が増加したり、表情変化が豊かになるなどの成長・発達を実感することができます。学校卒業後の進路について考えるなど、成人期以降にはない場面があります。
 ⑤については、ご家族の育児方針、方法に添って対応することが重要だと感じています。当事業所の経験した事例は、すでにご家族での療育経験が長く、また訪問看護の利用経験もあるご家庭でした。我が子の病態・病状変化に応じた対応や、医療的ケアの管理方法などは、もちろん訪問看護師よりもご家族の方が熟知されています。
 看護師がご家族に何かの指導・助言をするという位置よりも、ご家族と協働することを心掛けて訪問していました。

京都府内には、現在238人の医療的ケアを必要とする小児がいるとされています。
その内、訪問看護を利用されているのは、60%程度とのことです。
*2019年6月 京都府医師会 乳幼児保健委員会答申「小児在宅医療における病診連携」より。
訪問看護の利用率が60%という数字をどう評価するかではありますが、もし必要とされているご家庭がありましたら、当事業所までご相談いただけると嬉しいです。

我が国は、少子高齢社会でありながら、2025年問題をはじめ高齢社会に注目が集まりがちです。しかし、これからの未来を考えた時、少子化への取り組みも非常に重要だと考えます。小児訪問看護などを含めた小児の在宅医療の充実は、少子化対策の重要な柱の一つと位置付けられています。
 当事業所も、地域に根差した訪問看護ステーションとして、全年齢層の訪問看護を必要とされている方々へ、安心してご利用していただけるよう、日々精進していきたいと思っています。
 お読みいただき、ありがとうございました。

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