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看護部の新たな管理体制2-看護部(34)

[ 看護部の新たな管理体制2 一覧 ]

あっという間に今年も10月に入りました。昨年から引き続き今年も新型コロナウイルスの影響で、マスク装着が当たり前の毎日・・・国民全員が窮屈な日々を過ごすこととなりました。2か月と少しでお正月かと思うと気持ちが急きますが、少しでも秋の気候を楽しみながら過ごしたいと思っております。
今回、10月看護部ブログを、2階病棟主任の関と2階病棟師長の濱口の所属する「認知症せん妄委員会」より発信させていただきます。

認知症問題は、今の日本が抱える大きな問題の一つです。2015年1月の厚生労働省の発表によると、日本の認知症患者数は2012年時点で約462万人、65歳以上の高齢者の約7人に1人と推定されていました。さらに、これに認知症の前段階とされる「軽度認知障害(MCI)」の約400万人を合わせると、高齢者の約4人に1人が認知症、あるいはその予備軍であるという推計も示されています。
今後さらに高齢化がすすみ、団魂の世代が75歳以上になる2025年には認知症患者の数は700万人前後になると推定され、認知症対策は地域・在宅における重要な課題となっています。
当院に入院される患者さまのなかにも、認知症やその前段階の方が年々増えています。
身体疾患のために入院される認知症の方、または、軽度認知障害の方が入院を機に認知症の症状が出現し、身体疾患の治療を進めることが難しくなるケースも増えています。
よって認知症ケアの専門知識が必要になってきており、看護部で今年度から当委員会を立ち上げることとなりました。
元々業務改善委員会として、院内のマニュアル整備やより良い業務の改善を目指して活動していました。2020年度の診療報酬改定で、認知症ケア加算の見直しがなされ、当院では「認知症ケア加算3」の取得に向けて取り組みをしています。取得するには、院内の認知症マニュアルの作成・活用、院内研修、全ての病棟に9時間以上の研修を修了した看護師を3名以上配置などの基準が設けられており、認知症マニュアルを作成し、院内研修の準備に取り組んでいます。
認知症ケア加算を習得するのみでなく、今後増加していくと思われる高齢者の方々へどのような看護を提供するのか、どのように対応していくのか、を日々現場で考えています。

夕方になると「帰りたい」と病棟の外へ出ていこうとするAさん。
帰れない、という事を伝えるのではなく、「この方はなぜ帰りたいと思われているのか」
「なぜ夕方になるとこの訴えをされるのか」と考えることが大事で、その方の立場に立って考える看護が必要です。
帰れませんよと言ってしまうのは簡単ですがきっと「でも帰りたい」とさらに訴えられるでしょう。今病院に入院していることも、病気を治療しなければならない事も忘れてしまっている事がとても多いので、帰れないですよという言葉はAさんにとって理解できない言葉となります。
家や家族が恋しい、ここは怖い、という様々な思いにどのように接し、どのように寄り添えばいいのか悩む事も多いのですが、その気持ちを理解する事を忘れず、ユマニチュードという言葉があるように「その人らしさ」を考える看護を提供していきたいと思います。

私達認知症せん妄委員会は認知症の方へのケアを考え、認知症の方が安心して安全に療養できるように支援していくためにも今回、委員会より専門的な知識を習得したメンバーの育成を行い、マニュアルや環境の整備に取り組みました。
また数年前から対応しておりました、せん妄のスクリーニングとせん妄のハイリスクの方への対応も今年度加算取得をして、看護の質の向上に取り組んでおります。
現在コロナ禍のなか、外部研修がオンラインで受講になるなどまだまだ不便な日々が続きそうです。社会全体が新型コロナウイルスによって今後色々なことが変化していくと思います。でも認知症になる人は減少せず増える一方です。今後もより新しい知識を携えてより良い看護の提供ができるよう、日々研鑽と努力をしていきたいと思います。

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