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看護部の新たな管理体制2-看護部(38)

[ 看護部の新たな管理体制2 一覧 ]

こんにちは。看護部長の高橋です。
師長のナラティブシリーズ3人目は、外来の信田師長が担当です。

私が看護師の資格を取ってまだ間もないころの話です。
日焼けしていて、バランスの良い筋肉を持ち合わせ、すらりと背の高い青年が救急搬送されました。救急搬送されたのはM君大学生。
交通事故により脳に大きなダメージを受けていました。
意識は全くない状態。刺激を与えても何の反応もかえって来ません。
自分の力で呼吸をすることも出来ない状態で人工呼吸器が必要な状態でした。
事故後すぐにご両親が病院に駆けつけ、自分の愛する息子の姿の変わりように泣き崩れておられました。
お母様はその日から毎日、毎日大阪からM君の病床に足を運ばれるようになりました。
お母様はいつも廊下に響き渡るくらいの声で“M君”“M君”と声をかけM君の友達の事、最近あったことなど枕もとで語りかけていらっしゃいました。
しかし1週間過ぎても、2週間過ぎても容体は変わりません。
それでもあきらめることなくM君の名前を毎日、毎日病院まで足を運んで呼び続けておられました。

お母様の愛情の深さ、絶対に助かるという信念を感じ、一緒に応援したい気持ちとその
反面、未熟な私は“ずっと意識が戻らないから、気の毒だけど助からないだろうな”
検温やケアをするときいつも、お母さんに見られているから、“気を使うな”と思うことがありました。

入院が長期となり大阪の病院に転院することになった彼からの、サプライズはモーニングケアに行った朝7時。M君おはようございます。の声掛けに目を大きく開けて“おはよう・・・”と奇跡が起きたと思いました。嬉しくて、嬉しくてたまりませんでした。

のちに自分の看護について振り返ることがありました
愛する息子の回復を信じて、あきらめず声をかけ続けたお母様の愛情と信念。自分は本当にお母様の気持ちに寄り添えていただろうか?
人の関りは回復過程すら変化をもたらすことを、そのお母様に学ばせてもらいました。
入院中一番患者様とかかわりが深いのは私たちナースです。
ナースの対応で痛みが軽減したり、よく眠れたりすることもあると思います。
自分の声掛けは患者様にとって、安心なものか?
自分のケアは患者様にとって安全なものか?
お母様の愛情を超えることはできないとしても私たちナースの関りが患者様にとって大きな影響があることを肝に銘じて看護にあたりたいと思います。

2021年からコロナ禍で面会制限となっています。
患者様は一番そばにいてほしい家族に会えない。家族は入院の様子がわからない
今まで以上に患者様にとって、入院環境が不安なものになった今
私たちナースの関り方を今一度考えなおしたいと思いました。

追記:日焼けしていて、バランスの良い筋肉を持ち合わせ、すらりと背の高い青年のM君は数年後スーツ姿で就職が決まったことを報告に来てくれました。

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