看護部の新たな管理体制2-(17)
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こんにちは。若葉の美しい、目に鮮やかな季節となりました。 今回の看護部ブログは、科長会の担当で外来科長の冨田がお送りします。 この時期になりますと、新人の皆さんは勤務にも少し慣れて、緊張の糸が途切れ,疲れが出てくる頃ではないでしょうか?私たちの若い頃は、『5月病』と言いました。今では「5月病」「6月病」などと時期を問わずに、新社会人などの心身の疲れをこのように表現しているようです。 先輩看護師としてのアドバイスは、誰でも同じような経験がありますので、独りで悩まないで、ちょっとだけでも誰かに伝えることが出来れば楽になると思いますよ。
さて、今回の科長会ブログでは、《健康講座》のご紹介をします。 《健康講座》とは病院が主催し、患者様や家族様に向けて、健康に関する内容をお伝えする「ミニ勉強会」のようなものです。月に1度の開催で今回は32回目、初めての看護部の担当となりました。 今回の健康講座を担当するに当たり、科長会議で検討の結果、昨年12月に『訪問看護ステーションそうま』が開設されたことを、みなさんに知っていただきたいとの思いが強く、【知って得する訪問看護】とタイトルを決めました。
内容は、 訪問看護って何? 何をしてくれるの? どうしたら訪問看護を利用出来るの? 介護保険ってどうなっているの? 誰に聞いたらいいの?『訪問看護』って聞きなれた言葉ではありますが、詳しくは知らない方も多いのではないでしょうか? そんな疑問にお答えしたいと思い、今回健康講座の運びとなりました。
それでは当日の内容についてご紹介します。 まず、訪問看護を知っていただく為に、介護保険について説明をしました。
≪介護保険について≫
【申請の対象となる方は?】
①65歳以上の方。
②40歳以上65歳未満の医療保険に加入し、特定疾病が原因で介護・支援が必要な方。
【申請方法は?】
*ご本人様・ご家族様がお住まいの区役所(介護保険課)に申請します。
*ご本人様・ご家族様による申請が困難な場合は、『相馬病院居宅介護支援事業所』へご相談下さい。申請を代行させて頂くことができます。
(ただし、居住区によっては困難な場合もありますので、ご了承下さい。)
【申請のあとは?】
①区役所から委託された調査員が、ご本人様のお体の状態を調査しに訪問に来られます。
②約1ヶ月後に認定通知がご自宅に届きます。
③担当ケアマネージャーが決定し、サービス利用の調整をケアマネージャーと 相談していきます。
※ただし、至急サービスを利用しなければいけない状態にある時は、『暫定』の認定結果で、サービス調整が可能な場合もあります。
【どのようなサービスが利用できるの?】
○訪問介護
○訪問看護
○訪問リハビリ
○訪問入浴
○デイサービス・デイケア
○福祉用具購入
○住宅改修
など・・・
≪訪問看護について≫
【訪問看護って何をしてくれるの?】
訪問看護については、『訪問看護ステーションそうま』の紹介を、先月看護部ブログに掲載しましたのでご覧ください。 ⇒ ブログはこちらをクリックしてください
さらに、当院の往診部の紹介もさせていただきました。
≪訪問診療について≫
病院へ通院することが困難になられた方へ、医師がご自宅に訪問し診察をする、『訪問診療』を行っております。
原則、24時間365日 応対できる体制を整えています。
【何をしてくれるの?】
診察はもちろんのこと、薬の処方、血液検査、傷や床ずれの処置、留置カテーテルの交換、点滴注射などの医療を提供します。 入院治療が適切と判断される場合には、入院受け入れができるよう当院で迅速に応対しています。これらは医療保険の対象になります。
【どうすれば利用できるの?】
当院では、訪問診療のご質問・お問い合わせは『地域連携室』がお受けしています。
☎ 463-4301(代)
当日は15名の方にお越しいただき、ありがとうございました。一部コンピューターに不手際があり、お見苦しい点があったことをお詫びいたします。
部長と4名の科長、訪問看護管理者の6名で初めての《健康講座》をやり終えることが出来ました。どれだけのことをお伝えできたかはわかりませんが、改めて看護部の管理職のご紹介もさせていただき、計画通りに開催できました。また、私たちを院内で見かけられた時には、気軽に感想やお声掛けをしていただければ嬉しく存じます。 少子高齢化社会に伴い、多くの方が独居生活や老老介護をされています。しかし通院するのが困難な現状でも、『自宅に来てもらうのは・・・』と、まだまだ医療従事者を自宅に迎え治療や看護を受ける在宅療養の受け入れが難しいのが現状のようです。出来ることなら環境を変えることなく、安心して住み慣れた自宅で過ごせることが誰もの望みであると思います。在宅療養を躊躇される方々に、訪問看護や訪問診療をもっと知っていただきたいと改めて思いました。
当院では病院の方針として、在宅療養サービスの提供の充実を、24年度も引き続き強化していくことを目標にしています。
地域連携室を窓口に、より一層多くの患者様に利用していただけるよう、更に在宅支援体制を整えていきます。お困りのことがありましたら、是非お気軽にご相談ください。