看護部の新たな管理体制2-(18)
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梅雨の季節となりましが、本格的な夏の前に、木々の緑が色濃く山々がとてもきれいになってきました。木々の緑を見ると何だかホッとしますね。 先日庭先に草花を植えて、身近で自然を楽しんでいます。 今回看護部ブログを担当させていただくのは、主任会:信田由起美です。
主任会では看護部理念である 「自分や家族が受けたみたい看護」を『ホスピタリティ精神』でおこなえるように、 また昨年度からの看護部目標の 「良質な看護の提供」について具体的な活動を毎月検討しています。昨年度は最初の取り組みとして、誰もが一番羞恥心を感じる「排泄援助」について考えました。
まず、日頃提供している「排泄援助」について振り返ってみる事にしました。 自分たちが行っているケアも、もしかしたら患者様にとっては、 辛く苦痛なケアであるかもしれません。 そこで基本的な考え方を以下のように決めてスタッフから意見を集約しました。
スタッフからの意見は殆どが、
1.恥ずかしい 2.苦痛である でした。当然の結果だと感じました。
しかし恥ずかしくても、苦痛でも援助を受けることが必要な時があります。
“私だったら、こんな風にしてほしい・・・” “私だった、こんな風にしてほしくない・・・”など
改善点を考えてみました。
看護の振り返りから その中で、私たちが今すぐ 改善できる事は何かを考えました。 たくさんの意見を集約した中から、いくつかに分類されました。
1)恥ずかしい気持ちを最小限に援助する
2)苦痛を最小限に援助する
3)自分も周囲も匂いを気にせずにすむ
でした。
そこで分類された3項目について、具体的に対策を考え実施しました。
1)については、カーテンレールの不具合を修理し、完全にプライバシーの保護が出来るように要望 し実施しています。
また、尿道カテーテルの袋には全てカバーをつけられるように要望し、見えないようにしています。
2)については、当然の事ですが尿道カテーテルは早期に抜くように再度徹底しています。
3)については、迅速に処理することを心がけることと、オムツの臭いに配慮して「エコムシュウ(オ ムツを真空パックにして処理する機器)」の購入を要望し、各病棟に購入してもらうことが出来 ました。 その他、沢山の意見を引き出し看護に当たっていますが、全ては「できるだけトイレでの排泄援助」の実行と、また羞恥心が強い排泄援助でも、気軽に患者様から頼まれる看護師であるための看護師の育成が主任会の重要な役割だと感じました。 そのため改善した看護も継続しておこなう事が必要です。 どんな事でもせっかく改善したと思っていても、また元通りに戻ってしまうようではいけません。
上記の3項目以外の対策は実際改善出来ているか毎月振り返ってもらう機会をもうけました。 周知徹底活動が主任会のもう一つの大きな役割ですので、周知徹底ルールで管理して継続した看護が出来るようにします。
今回主任会が主体になって、スタッフとじっくり排泄の援助について考えました。
自分であったら、こんなケアをして欲しい。
自分であったら、こんなケアはしてほしくない。
というように、自分たちの看護を振り返り、 自分たちでどのように改善したいかという事を明確にして実践する。 実践が出来ているか評価しながら、自分たちの看護ケアを再度振り返るという時間は、とても有意義なものでした。 普段日常的に行っている看護業務を振り返ることで、まだまだ看護の質を向上することが可能になると思います。 これからも主任会が主体となって、自分や家族がされたら嬉しい事自分や家族を受けさせたいケアを考え、常に自分たちの看護について振り返り看護の質の向上を目指すこができるように、スタッフと協力して主任会一同頑張りたいと思います。