重要面会禁止のお知らせ(PDF) 発熱症状のある患者様へのお願い(PDF)

京都市上京区を中心とした地域に根差した医療(訪問診療 訪問看護)、
京都での旅行透析は北野天満宮前の相馬病院へ

医療法人 相馬病院

診療時間・電話番号

相馬病院 看護部ブログ

看護部の新たな管理体制2-(20)

[ 看護部の新たな管理体制2 一覧 ]

残暑お見舞い申し上げます。 まだまだ暑い日が続きますが、如何お過ごしでしょうか?? 体調を崩したりはされていないでしょうか?? 暑さに負けず元気にこの夏を乗り切っていきましょう!!

さて8月ブログ担当は、教育委員会の神原・山下です。 今回は、当院看護部で行っている中途採用者へのプリセプターシップについてお話します。当院では、 新卒者と同様に数年前から中途採用者の方にもプリセプターシップを導入しています。

~導入に至った経緯~
中途採用者の方には、入職時全員対象に「経験アンケート用紙」を記入して頂いています。 内容は、今までに経験した部署や一般技術経験内容の確認、その他入職に際して不安な事などを記入してもらうフリースペース欄の簡単な記述式です。 経験アンケートから、中途採用者の方の入職時に聞かれる不安の声が多い事に気付きました。その事を問題視し、まずその内容のすくい上げから始まりました。 中途採用者の方から入職に際して聞かれることの多くは『不安』です。

例えば、
☆勤務にブランクがあるので仕事復帰自体が不安!!
☆人間関係が不安!!
☆働いてすぐに即戦力と期待されていないか不安!!
☆経験年数を重ねると、知らない事を知らないと言い辛い!!
というようなことでした。

このような意見が聞かれたことから、当院では、中途採用者の方も入職後安心して現場で働いてもらえるようにと、中途採用者用プリセプターシップを導入する事となりました。 その目的とは……

①当院の職員としての自覚を持ち、組織の活動目的を理解し、組織の一員としての役割行動が 取れるようにする。
②看護の技術、知識の確認をし、臨床看護実践が患者様に安全に、確実に遂行出来るようにする。

中途採用者プリセプターシップは基本的には3ヶ月で終了しますが、目標の達成状況で進行のス   ピードは変わり、個々に応じた流動的なものになっています。

以下に3ヶ月のスケジュールを簡単に説明します。  

<中途採用者スケジュール>

1週目
院内のオリエンテーションを行い、職場になれる。 (他部署勤務体験を含む。)日々体験したことは日報に記載する。(2週目までは必ず日報を記載、以後は週報でも可。)

2週目
担当患者を受け持ち。(2~3日同じ患者を受け持つ。1日2~3人程度)経験のある処置に関しては、どんどん実戦してもらう。

3、4週目~2ヶ月
3交代導入にむけて、早出、遅出業務を行う。プリセプターの必要性の有無を判断、不要なら週報終了。

3ヶ月
夜勤導入。 科長の判断により、夜勤の独り立ち出来れば、プリセプターシップ 終了。
夜勤独り立ちを達成しても、プリセプターと管理者は中途採用者と して、引き続きサポート。

これらのスケジュールに沿って、中途採用者の個別に合わせた目標を立案し、指導の一貫性 を持たせるため、その部署の職員で共有します。 3ヶ月の間にはプリセプターシップの進行状況を、プリセプターや主任から報告書の提出を行い ます。期間は入職後2週目 4週目、2ヶ月、3ヶ月にとし、それをもとに科長がプリセプティと面談 します。 プリセプティの不安や現状をいち早くキャッチして、問題があれば部署全体で解決をしていくため 頻繁に話し合いの場を設けています。

当院の中途採用者の方からの声を紹介します。

♥勤務にブランクのある看護師にとってはプリセプターがいることで安心した。
♥プリセプターナースがとても丁寧に指導してくださって、上手にほめたり、自信を持たせてくれたりしてありがたいと思った。
♥業務時間の希望を取り入れてもらえた。
♥失敗してもどこが間違ったのかを指導してくれたので分りやすかった。
♥わからないことはプリセプターだけでなく、他のスタッフも指導してくれたのでよかった。
♥自分がやってみたいことを週毎にプリセプターに何をしたいかを確認してもらい、実施することができたのでよかった。実際、自分でどの程度の業務ができるのか、やってよいのか、はっきりしない時期に個人目標と計画を立ててもらえることで、自分の業務が具体化されて、働きやすかった。
♥プリセプターだけでなく、スタッフ全体で指導してもらうというスタンスで、重要なことをプリセプターに相談出来るのは助かる。  

しかし中には、
♠日報に記入することがあまりない。
♠日報より、週報移行の時期が明確でなく、プリセプティからプリセプターに依頼した。                                  
というような意見もありました。  

これらの意見も委員会へ問題提議し、その都度再評価・実施・進捗を繰り返し継続していく事 で、スタッフや入職者が共に働きやすいプリセプターシップを現場に浸透出来たのだと感じて います。

最後に…

中途採用者の方には、プリセプターが中心となって目標設定や指導を行いますが、必ず、プリ セプターとプリセプティが同じ勤務というわけではありません。その為部署のスタッフ全員がプリセプターシップを理解し指導にあたります。 指導する側は、慣れない環境で働く方の立場になって接するよう、日々心がけています。 その結果、中途採用者の方から、上記のような嬉しい意見を頂くことができました。  また、中途採用者の方が他病院で経験したことを情報として提供してくれるため、私たち現場の スタッフは新しい知識や技術を知る機会を得ることができ、更に当院の看護を見直すきっかけと しています。  また、指導する側のプリセプターへのバックアップも教育委員会や部署の職員一丸となってサ ポートしています。こういった環境で、採用された職員が定着してくれるようになったと実感してい ます。 これからも働きやすい環境作りをし、病院全体のレベルアップを目指して、看護部全体で屋根瓦 式にプリセプターシップを見守って行きたいと思います。  

サブメニュー

ページの先頭へ戻る