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看護部の新たな管理体制2-(36)

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こんにちは、寒さが増すこの季節、皆さんどのようにお過ごしですか?
徐々にインフルエンザが流行するこの時期、体調には十分にお気を付け下さい。

さて、12月のブログ担当は褥瘡対策委員会副委員長の潮見です。

平成25年度の本委員会の目標は

1.褥瘡の院内発生ゼロ日を継続するために、委員会活動として出来る事を考えながら行動する。
2.患者様の褥瘡発生リスクを減少させる環境作りを手掛ける。

を掲げ活動しています。

昨年から委員会メンバーが一人も変わらず継続していますので、
目標もチームとして継続・連携できるものとしました。

今年の目標に対する取り組みとしての主な活動は、

1.月2回の褥瘡総回診継続
2.褥瘡予防関連備品管理
3.褥瘡診療計画書・発生・転帰報告書及び褥瘡有病率と推定発生率

(入院患者様に対して褥瘡を持った患者様の割合)等のデータ管理

4.マニュアル作成と見直し
5.年2回の院内勉強会・症例検討会・委員会内の勉強会、等です。

1.【褥瘡総回診】

毎月2回第1・第3火曜日に褥瘡総回診を継続して行っています。褥瘡がある患者様をピックアップし、DESIGN(褥瘡を数値化して表わすツール)・ケアの方法・点滴や摂取カロリー・検査データを記載したピックアップ表を片手に持ち回診しています。回診時には褥瘡を見てDESIGN評価の読み上げを行っています。そして回診終了時には各病棟でのディスカッションを行い、なぜ褥瘡が出来たのか?今後早期に治癒する為にどうすればよいかをアセスメントしています。医師・看護師・検査技師・薬剤師・栄養士が参加しており、以前に比べて回診時に様々な意見が出るようになったと感じています。回診時のディスカッション等は回診記録を作成し配布しています。 .

2.【備品管理】

現在は3か月毎に各部署の体圧分散寝具やクッション等の備品の数や破損状況の確認のため、集計表にまとめて報告しています。破損や交換があった場合、その理由も明記しています。
老朽化していたウレタンフォームマットレスがすべて新しく入れ替わりました。現在、ポジショニングクッションと車いす用クッションを試用し購入検討しています。 .

3.【データ管理】】

毎月、褥瘡総診療計画書、褥瘡発生・転帰報告書件数・褥瘡有病率・褥瘡推定発生率(入院患者様に対して褥瘡を持った患者様の割合)を部署毎に報告しています。

入院時から褥瘡を持った患者様が多い中、浅い褥瘡の院内発生も報告されています。踵部や尾骨といった部位に発生していることを分析すると、対策を講じていても発生しており予防の難しさも痛感しています。しかしこれらのデータを改善すべく、年間を通して褥瘡対策に取り組む必要性を感じています。そのために誰もが使いやすいマニュアル作成や記録への連動が今年の課題でもあり、実際に完成して活用している最中でもあります。

4.【マニュアル作成】

今まで作成したマニュアルとして〈院内で褥瘡に使用されている薬剤・使用方法・容量〉〈褥瘡用語集〉〈褥瘡記録方法〉等あります。

本年度作成したマニュアルは上記でも記したようにマットレスの選択基準です。今までは、経験等で決めていた事がOHスケール(褥瘡危険要因点数表)の点数で統一した環境を提供できるようになったと思っています。

まだまだ見直しや新たなマニュアル作り、周知と活用を継続で行うのが課題でもあります。

5.【勉強会】

院内での勉強会、褥瘡対策委員会での症例検討会・委員会勉強会を各2回ずつ行っています。
今年度の院内勉強会は7月に褥瘡とスキントラブルという題名で行い、当院の2名の皮膚・排泄ケア認定看護師がデモンストレーションを含めて行いました。多数の職員が参加してくれました。
次回の勉強会は平成26年1月にポジショニングを予定しています。

また検査課からは褥瘡にエコーを活用する紹介もありました。

【目標に対する総評】

上半期の評価として、3月15日~5月1日までの48日間・6月28日~7月9日までの12日間、褥瘡院内発生がゼロ日でした。

入院治療が決定した時点で外来ナースは患者様の身体状況等を観察し、体圧分散マットレスは標準化のため、エアーマットレスが必要であると考えられたら病棟に報告し準備をします。
褥瘡発生リスクについて病棟スタッフと考える場を待ち、患者様のケア時より一層注意深く観察を心掛けるようになってきた結果です。今後の課題として院内で褥瘡発生がない日々の更新を目標に、リスクのある患者様の褥瘡発生を防ぐ取り組みを検討し、日々の実施と記録を行っていきたいと思います。

入院時にOHスケール(褥瘡危険要因点数表)・その他の危険因子の評価・日常生活自立度から褥瘡が出来る危険性を考え(リスクアセスメント)書類を提出します。
その後マットレスを準備するのですが、そのためにOHスケールの点数からマットレスが選択できる選択基準を作成しました。
スタッフからの意見も反映し、数種類のマットレスが一目瞭然にわかるように、写真入りのものが完成しています。ポジショニングやマットレスについての質問も増え、環境要因に対する意識も高くなってきました。
そして褥瘡のある方も、予防が必要な方も毎日継続して観察やケアができるように、これも今年度作成した“褥瘡対策看護計画”を看護記録と連動させて使用しています。
近畿厚生局の監査で指摘されたことから、看護記録のフローシートという箇所を活用して“スキントラブル”がないか継続して観察するためのポイントを上げてチェックし、記録の標準化をします。

【まとめ】

様々な委員会活動を行っていますが、褥瘡委員はもちろん、褥瘡対策はすべての職員の協力によって成り立っていると感じています。
そのため、2名の認定看護師や委員だけでなく他職種とともに連携して院内褥瘡発生ゼロ日の継続、及び環境作りに努めていきたいと思っています。

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