看護部の新たな管理体制2-(37)
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新春とはいえ、まだ厳しい寒さが続いておりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
こんにちは、2階病棟科長松島です。
新たな年を迎え、寒さ厳しい中にも清々しさが感じられるこのごろです。
医療現場では365日休みがありませんので、年末年始勤務されている方にとってはお正月の気分に浸ることも無く、気を引き締めてそれぞれの活動の場に足を運ばれている事と思います。
私自身は、師走の29日に突然TVが映らなくなり、年末年始TVのない生活を考え慌てて電気屋さんに走りました。やはり紅白を見て年越しという年代なのかなと苦笑いです。なんとか修理が出来たものの、今年受験を控える息子や中学校へ上がり環境が変化する娘のことなど気にかかる事も多く、なかなかお正月気分という雰囲気は味わえない1年の始まりでした。
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さて、今回は4月の病棟紹介に続き今年度2回目の自部署の紹介をさせていただきたいと思います。 前回も紹介させていただきましたが、2階病棟は看護師・准看護師・看護助手・クラーク、それぞれ常勤・非常勤含め30名を超える職員が配属されています。年齢は20代から50代と幅広い層ですが、もう1病棟の3階病棟と比べると平均年齢は若い(と言っても…そこそこ、の年代ですが^^)のが自慢?いえ…特徴です。その中でベテランナースや新人ナースが日々相談・助言しながら患者様の為、何が出来るか考え、よりよい看護を提供すべく毎日一生懸命自分の担った業務を遂行しています。
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≪今年度の取り組み≫
平成26年は始まったばかりですが、看護部の今年度はあと3ヵ月を残すばかりとなりました。今年度も看護部目標に沿った病棟目標を立案し、各チームが目標に準じた活動目標を立て毎月チーム会・病棟会で“出来ている事” “出来ていない事”を評価し、次に繋げています。P(プラン)→D(実施)→C(評価)→A(改善)の繰り返しですが、その活動内容の一部を紹介します。
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1.防災意識強化
近年、震災や病院の火事など「いつ何が起きるか分からない」と危機感を感じる出来事が多くありました。
私たちが出来る事を考え、緊急に備え患者状況の引き継ぎの他、防災・避難用具のチェックを日々行う事にしました。しかし正確に引き継ぎ出来ていない時もあり、防災意識を高めるため12月に行われた消防隊とシミュレーションには複数参加してもらいました。また夜間に備え、両病棟共に夜勤専従のスタッフにも毎回患者状況の引き継ぎや、毎月の避難用具の点検を実施してもらっています。
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2.ケアレスミスの配薬ミス0%
これは、今年度最大の課題として取り組みを行っています。配薬業務は生命に直接影響する重要な業務です。間違えたでは済まされない状況も引き起こします。9月の看護部長のブログにもありましたが、人はあやまちを犯しやすい生き物です。だからこそ同じ事ミスを繰り返さない、大事故に繋がらないよう「これでいいのか」という気づき「おかしい」と疑問に思う感性を養う必要があります。先日通りすがりに看護助手が指さし呼称をしている姿を偶然見かけ嬉しくました。また、配膳時にも看護助手の「確認」で間違いを未然に防げた事例もあります。この事は今年度看護部全体でKYT(危険予知)研修を反復し、指さし呼称キャンペーンで「確認の徹底」を言い続けてきた結果だと感じます。言い続けること、そして職種に違いはあっても意識を高める事で危険を回避できる事、またしなければならないと強く感じました。確認の徹底でアクシデントにはいたることはありませんが、配薬についてはインシデント(ヒヤリハット)が0%に達した月は1度だけです。引き続き、内服だけではなくすべてにおいて「確認」の徹底を、自分も含め日々強化していきます。
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3.自己の健康管理意識の向上
自分の健康を守る事は患者様の安全に繋がると、特定検診の受診も推奨しています。大切な職員が健康を害して勤務できない状態になると、個人的にも職場的にも困ります。医者の不養生のような事にならないように、自分も含めて健康管理は本当に大切なことだと考えています。
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4.継続強化:入院から退院までの継続看護
今年度継続看護対策委員会の一員としても活動する中、看護は継続していくものだと再実感しました。一人の患者様の事を皆で情報共有し、安全に治療を受け安心して自分の居るべき場所で生活していく過程をサポートしていく、その為には医療の現場だけではなく実際の生活の場をみて、感じることが大切だと考え、スタッフに訪問看護に同行し生活の場での看護を体験してもらうことにしました。まだ数名の同行ですが、今後も継続し自分の看護を振り返る機会に、またそこから、自宅での生活を想定し入院中から退院を見据えて関わっていける看護が展開出来るよう病棟棟全体で目指します。
日々≪良質な看護の提供≫という目標に向かってスタッフと共に邁進していますが、私自身もまだまだ出来ていない事も多く、スタッフとの関わりで感じさせられる事や、自分自身目指す看護師像のスタッフが自部署にいる事で看護を傍でみて自身の振り返りの機会を頂いている事をありがたく感じています。 配属になった新入職のスタッフから「働きやすい」「何でも話せる」との声を聞く度、全員で見守り一人ひとりの看護師を育成する環境が整ったと感じます。また、「何でも話せる」環境は安全文化には欠かせないと医療安全の研修でも聞いた事があります。常におかしいと思った事やこうした方が良いと思った事が言える環境作りを今後も積み重ねていき、働きやすいだけでなく互いにモチベーションが高められる関係が築ける環境を整えたいと考えています。
その為に毎日毎日小さな積み重ねかもしれませんが、看護部の目標でもある「些細なことも真面目に一生懸命徹底して行う」ことを継続していきたいと思います。
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