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看護部の新たな管理体制2-(6)

[ 看護部の新たな管理体制2 一覧 ]

皆様、こんにちは。新年度が始まって早3ケ月目に入りました。
今回のブログ担当は、褥瘡対策委員長の中村です。  まだ3ケ月、いえもう3ケ月・・・人により様々な時間の流れの感じ方があるかも知れませんね。  うちの祖母は「明日は毎日やってくる」とダイエット3日坊主の私に言っていました(笑)。  毎日、明日を考えて前向きにと教えてくれていたのかも知れません。褥瘡に対しても前向きに関わっていけたらと思います。 本院の褥瘡対策委員会は昨年後から技術部のメンバーも参画して、褥瘡総回診を月2回行っています。  昨年度の委員会の目標を“①各科連携し委員会の充実を図り、褥瘡の早期治癒及び予防に努める。②褥瘡回診を確立する。”と掲げ、現場の協力も得て1年活動をしてきました。回診では委員だけでなく、所属のスタッフと共に患者様主体として有意義な回診にするために、「褥瘡回診の取り決め」というルールを作りました。

【褥瘡総回診運営までの流れ】

1. 褥瘡対策チームとして総回診のスタートの前に、「患者様・ご家族様へのお知らせ」を作成し、総回診の取り組みについて予告し、協力を得る為に提示しました。
2. 院内の各科への協力依頼をしました。
3. 「褥瘡の総回診患者様のピックアップ表」を病棟ごとに作成して委員長に報告します。
4. 褥瘡総回診実施となります。

総回診前では⇒情報共有し意見交換⇒褥瘡回診記録に記載⇒回診結果を病棟スタッフに報告して連携します。

【褥瘡の総回診患者様のピックアップ表の活用】

当初は実際に見た『傷』の生々しさに驚いたり、様々な処置に興味津々でした。しかし今まで院内の部署が個別に働きかけていた行動が、褥瘡対策という一つの事柄をきっかけに、情報を共有して目標に向かって活動していることで、チーム医療で一致団結している実感が持てるように変化しました。 多人数で総回診することで、患者様へのプライバシーの配慮も最初は不十分でしたが、すぐに気付き配慮出来るようになりました。 1年を経過した各委員からのコメントを紹介します。

相馬智Dr(褥瘡対策委員会の先生です。)
各部署の専門領域を勉強して良いアドバイスをお願いします。

薬剤科
昨年度から新たに技術部も褥瘡総回診・会議に参加する事になりました。初めて褥瘡の治療の現場を見て、薬と実際の治療を関連付けて見ることが出来、とても勉強になりました。今年度は褥瘡の予防や治療に対する理解を深め、薬に関する更なる情報提供を行っていけたらと思います。

栄養科
実際に患者様の状態を見て、病巣のすごさから回復へ向かって行かれる様子を見て、その処置の必要性と処置方法の選択の必要性を実感させて頂きました。今年度はその処置方法の選択肢の一つとして考えられるよう、食事の提供が回復のひとつの起点となれるよう考えていけたらと思います。

検査科
入院時の採血検査で、褥瘡リスクの高い患者様に関しては医師に報告しています。創部の状態により、更に詳しい検査の必要性の有無を検討して声をかけています。  委員会への出席が少ししか出来なかったので、今年度は出来る限り出席回数を増やしたいと思います。

外来・訪問看護
昨年度、褥瘡対策委員会での勉強会やポジショニング講習、院内での褥瘡総回診に参加し、スキルアップを図ることが出来ました。訪問看護においては、在宅版OHスケール(褥瘡発生のリスクを評価するツール)を使用し始めて、在宅と病棟間との連携を図ることが出来るようになりました。委員会で症例発表から得た知識と皮膚排泄ケア認定看護師の同行訪問、他のスタッフとの協力があり、現在訪問看護で関わる褥瘡のある患者様は減ってきています。今まで以上に院内での連携を強化していき、「褥瘡予防」「早期発見」に努め、必要時は「早期治療」の為医師とのコンタクトをとり、患者様には安心して在宅で過していただけるようにお手伝いしたいと思っています。

透析
平成22年度、褥瘡対策委員会の一員として褥瘡総回診に参加しました。VAC療法(新しい褥瘡治療の一つです)などの新しい治療も学ぶ機会が出来て勉強になりました。同じ薬剤を使い同じ様に処置を行っていても、その患者様個人の持つ病歴や食事摂取量や日常行動範囲の程度等により、治癒への経過が全く違うと、褥瘡の対策は奥が深いと改めて感じました。

2階病棟
月2回の褥瘡総回診が定着し、確立する事が出来ました。回診に各科のスタッフがついて頂いたことで、専門分野においての質問や提案をその場で伝え、ケアを充実する事が出来たと思います。しかし病棟スタッフの参加は担当看護師が主で、総回診となることで「特別なもの」と捉えがちであった事もあり、今年度は病棟内でももっと定着できればよいと思います。VAC療法など新たな治療も行えてよかったです。勉強会もポジショニングなどとても好評で、実際に看護の現場で活かす事が出来ました。

3階病棟
委員になって1年経ち、あっという間だったと思います。学ぶべき事もたくさんあり、委員として充実していました。各科で情報を共有でき新たな知識を貰えた事も多く勉強になりました。

上記のコメントから、委員の皆が褥瘡委員会の活動を通して、「委員として褥瘡総回診を確立できた」「頑張った」「チームを実感出来た」という達成感が持てました。委員だけでなく現場のスタッフの褥瘡に対する意識も高まってきています。

今年度は目標を

各科の特性を活かし、深く粘り強く褥瘡にかかわろう!

褥瘡総回診を通じて情報を共有し、患者様個々に応じた褥瘡ケアを提供しよう!

院内褥瘡発生“0ゼロ”日を積み重ねよう!

と決定しました。1日でも長く褥瘡院内発生のない日を保てるように頑張っていきたいと思います。

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